
井の頭自然文化園の彫刻園
井の頭自然文化園には、長崎の「平和祈念像」で知られる彫刻家・北村西望の作品を集めた彫刻園があります。木々に囲まれた屋外展示に加え、彫刻館A館・B館、アトリエ館があり、常時約200点の作品を鑑賞できます。なかでも大きな見どころは、高さ9.7mの「平和祈念像 実寸大石膏原型」と、その原型が実際に制作されたアトリエです。
北村西望と平和祈念像の原点
森の中で出会う北村西望の彫刻
彫刻園の魅力は、美術館の展示室だけでなく、緑の中を歩きながら作品に出会えることです。屋外には30点以上の作品が点在し、西望が得意とした力強い人物表現や動きのある造形をさまざまな角度から見ることができます。季節や光によって彫刻の表情が変わるのも、野外展示ならではの楽しみです。
【360度パノラマビュー】

大きな見どころ
平和祈念像の実寸大原型が残る彫刻館A館
北村西望は長崎市から平和祈念像の制作を依頼され、巨大な原型をつくるための場所として1953年に現在のアトリエ館を建てました。ここで完成した実寸大の石膏原型は現在、彫刻館A館で見ることができます。高さ9.7mというスケールを間近で見ると、長崎平和公園に立つ像がどのように形づくられたのかを実感できます。

実寸大石膏原型を展示する彫刻館A館

1953年建築のアトリエ館
アトリエ館は、9.7mの石膏原型を制作できるよう高い天井を備えた木造建築です。西望は平和祈念像の完成後もこの場所で制作を続けました。1958年には平和祈念像の原型や西望が保管していた作品群などが東京都へ寄贈され、現在の彫刻園の礎となりました。彫刻館A館では平和祈念像の原型と戦後の作品を中心に、B館では彫刻を学んだ時代から戦前・戦中にかけての作品を中心に、その長い創作活動をたどることができます。
屋外作品から感じる力強さと平和への思い

1954年制作の「怪傑日蓮」

1958年制作の「人類の危機」
西望は戦前には逞しい男性像や勇壮な人物表現で知られ、平和祈念像の制作後は平和や自由をテーマにした作品にも取り組みました。屋外に並ぶ作品を順に見ていくと、造形そのものの迫力だけでなく、長い生涯の中で変化していった作品にも触れることができます。
基本情報とアクセス
彫刻園は井の頭自然文化園の動物園(本園)内にあります。
| 所在地 | 東京都武蔵野市御殿山1-17-6 井の頭自然文化園・本園内 |
| 交通 | JR中央線・総武線、京王井の頭線「吉祥寺駅」公園口(南口)から 本園入口まで徒歩約10分。入園後、園内を歩いて彫刻園へ |
| 公開時間 | 彫刻園は9:30~16:30 自然文化園は17:00閉園、入園は16:00まで |
| 休園日 | 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始 |
| 入園料 | 一般400円、中学生150円、65歳以上200円 小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料 |
| 公式サイト | 井の頭自然文化園「北村西望の彫刻園」 |
井の頭自然文化園(彫刻園)の場所
吉祥寺のガイドマップ

吉祥寺の観光ガイドマップ

