日本の動物を身近に観察できる、井の頭自然文化園の動物園(本園)
吉祥寺駅から歩いて行ける井の頭自然文化園は、井の頭恩賜公園の一角にある都立の動物園です。園内は、動物展示や彫刻園のある「動物園(本園)」と、水生物館や水鳥を観察できる「水生物園(分園)」に分かれています。大規模な動物園とはひと味違い、ニホンリスやツシマヤマネコをはじめ、日本の身近な生きものや比較的小型の動物を、緑の多い園内でゆっくり観察できることが魅力です。
【360度パノラマビュー】

井の頭自然文化園の動物園(本園)

園内のサル山
サル山やカピバラなど、動物たちの行動をじっくり観察
本園の見どころの一つが、1956年に完成した歴史あるサル山です。擬木のある放飼場で群れをつくって暮らすアカゲザルは、毛づくろいをしたり、木の上で休んだりと、時間によってさまざまな表情を見せてくれます。園内ではこのほか、カピバラ、マーラ、フェネック、ミーアキャット、ユーラシアカワウソ、フンボルトペンギンなど、世界各地に暮らす動物も飼育されています。

アカゲザル

カピバラ

ウォークスルー型の「リスの小径」
ニホンリスが目の前を走る「リスの小径」
井の頭自然文化園を訪れたら立ち寄りたいのが「リスの小径」です。広いケージの中に人が入って歩くことができ、ニホンリスとの間を柵で隔てずに、その動きを間近で観察できます。木の上を走ったり、地面に下りたり、季節によってはクルミなどを隠したりする姿も見られ、自然に近い環境で暮らすリスの行動を身近に感じられます。

ニホンリスを間近で観察

希少なツシマヤマネコ
ツシマヤマネコなど、日本の希少動物を守る取り組み
井の頭自然文化園では、日本に暮らす野生動物の展示と保全にも力を入れています。なかでもツシマヤマネコは、長崎県対馬だけに生息する希少な野生ネコで、園では2006年から飼育を開始し、繁殖に向けた研究や普及啓発に取り組んでいます。井の頭自然文化園全体では約160種の動物を飼育し、そのうち約140種が日本産動物とされているため、日本の自然や生きものについて知る場所としても見応えがあります。

フンボルトペンギン

モルモットのふれあいコーナー
子ども連れにも立ち寄りやすい、身近な動物園
園内にはモルモットとのふれあいを楽しめるコーナーや、乗り物のあるミニ遊園地「スポーツランド」もあり、家族で過ごしやすいのも特徴です。ふれあいプログラムの利用方法や、乗り物の運行状況は変更される場合があるため、利用予定の場合は来園前に公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。

ミニ遊園地「スポーツランド」

吉祥寺の観光ガイドマップ
吉祥寺で長く親しまれたアジアゾウ「はな子」
井の頭自然文化園の歴史を語るうえで欠かせない存在が、アジアゾウの「はな子」です。1949年にタイから日本へ渡り、1954年に上野動物園から井の頭自然文化園へ来園しました。その後、長年にわたって吉祥寺の人々に親しまれ、2016年5月に69歳で生涯を閉じました。かつて暮らしたゾウ舎は、今も園の歴史を伝える場所の一つとなっています。
動物だけでなく、彫刻園と水生物園も一緒に楽しめる
井の頭自然文化園は1942年に開園し、「自然」と「文化」の両方に触れられる施設として歩んできました。本園には、長崎の平和祈念像を制作した彫刻家・北村西望の作品を展示する彫刻園があり、平和祈念像の実寸大石膏原型も見学できます。また、井の頭池を挟んだ分園には淡水の生きものを展示する水生物館があり、1枚の入園券で本園と分園の両方に入園できます。動物園だけで終わらせず、時間に余裕を持って園内を巡るのがおすすめです。
井の頭自然文化園の基本情報
| 名称 | 井の頭自然文化園 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都武蔵野市御殿山1-17-6 |
| 開園時間 | 9:30~17:00(入園および入園券の販売は16:00まで) |
| 休園日 | 月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始 |
| 入園料 | 一般400円、中学生150円、65歳以上200円。小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料 |
| アクセス | JR中央線・総武線、京王井の頭線「吉祥寺駅」公園口(南口)から徒歩約10分 |
| 駐車場 | 専用駐車場なし。公共交通機関の利用がおすすめ |
| 公式サイト | 井の頭自然文化園 公式サイト |
動物園(本園)と水生物園(分園)は徒歩約5分離れており、移動にはいったん園外へ出る必要があります。展示動物や施設の公開状況、ふれあいプログラム、開園日の変更などは来園前に公式サイトで確認してください。
井の頭自然文化園の場所
井の頭自然文化園は、サル山やカピバラ、フンボルトペンギンなどを観察できるだけでなく、ニホンリスを間近に見られる「リスの小径」や、希少なツシマヤマネコの展示など、日本の生きものについて知ることができる動物園です。
園内は緑が多く、吉祥寺駅から徒歩でアクセスできるため、井の頭恩賜公園の散策と組み合わせて訪れやすいのも魅力です。
時間に余裕があれば、本園の彫刻園や井の頭池沿いの水生物園まで足を延ばすと、自然文化園らしい「動物・自然・文化」をまとめて楽しめます。
