井の頭池のほとりで淡水の生きものと水辺の鳥に出会う
井の頭公園の池に面してつくられている井の頭自然文化園の「水生物園」は、淡水にすむ魚や両生類、水生昆虫、水生植物、そして水辺に暮らす鳥たちを観察できる分園です。
大規模な水族館とはひと味違い、身近な川や池の環境に目を向けながら、日本の水辺に暮らす生きものをじっくり見られることが大きな魅力です。
【360度パノラマビュー】
日本でもっとも古い淡水生物の水族館「水生物館」
水生物園の中心となる「水生物館」は、1936年に開設された淡水魚専門の水族館をルーツに持ち、現在も日本の淡水環境とそこに暮らす生きものをテーマに展示しています。
館内では魚類だけでなく、カエルやサンショウウオなどの両生類、水生昆虫、爬虫類、水生植物まで幅広く観察できます。

井の頭自然文化園の水生物園

水辺の多様な生きものを展示
水槽を眺めていると、普段は何気なく見過ごしてしまう川や池の生態系が、実に多くの生きものによって成り立っていることに気づかされます。
ミヤコタナゴやミナミメダカ、オオサンショウウオなどに加え、水中で気泡を利用して暮らすミズグモなど、少し珍しい生きものも水生物館ならではの見どころです。

身近な淡水魚を間近で観察

じっくり観察できる展示

水中で暮らす珍しいミズグモ

きっかけにもなるカミツキガメ
コウノトリやハクチョウなど水辺の鳥も見どころ
水生物園の魅力は館内展示だけではありません。屋外にはツルやカモ、サギの仲間など、水辺に暮らす鳥たちの展示が続いています。
同じ水辺で生活する鳥でも、くちばしや脚の形、泳ぎ方、立ち姿はさまざま。水生物館を見たあとに鳥の展示を巡ると、水辺という環境をより立体的に感じられます。

ニホンコウノトリ

小型のアヒル・コールダック

オオハクチョウ

オオハクチョウを間近で観察
1936年から続く水生物展示の歴史
水生物園の歴史は古く、1936年に井の頭池の中之島に淡水魚専門の「水生物館」が開設されました。その後、井の頭自然文化園が1942年に開園し、水生物展示も文化園を構成する大切な施設として受け継がれてきました。
現在の展示でも、単に珍しい生きものを見るだけでなく、井の頭池や東京の水辺、日本の淡水環境とそこに暮らす生きものについて知ることができます。
見学前に知っておきたい水生物園の基本情報
井の頭自然文化園は、動物園のある「本園」と、水生物館や水辺の鳥を展示する「水生物園(分園)」に分かれています。水生物園の入口は井の頭公園側の「七井門」で、本園とは徒歩約5分離れています。
通常の開園時間は9:30~17:00で、入園は16:00まで。水生物館は16:45まで公開されています。
入園料は一般400円、中学生150円、65歳以上200円で、小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料です。1枚の入園券で動物園(本園)と水生物園(分園)の両方に入園できます。
展示される生きものや公開時間などは変更される場合があるため、来園前には井の頭自然文化園公式サイトで最新情報を確認してください。
水生物園の場所
水生物園は井の頭公園の井の頭池に面した場所にあり、吉祥寺駅公園口から井の頭公園を歩いて向かうことができます。井の頭公園の散策や吉祥寺観光と組み合わせやすいのも魅力です。

吉祥寺の観光ガイドマップ
井の頭自然文化園の水生物園は、派手な大型水槽を見る水族館というより、日本の川や池、水辺に暮らす生きものをじっくり観察する場所です。
淡水魚や両生類、水生昆虫を見たあと、そのまま屋外でコウノトリやハクチョウ、カモなどの鳥を観察できるため、「水辺」という一つの環境をさまざまな角度から楽しめます。
井の頭公園を散策しているだけでは気づきにくい、水の中や水辺の世界をのぞくことができるのが、この水生物園の一番の魅力だと思います。本園の動物や彫刻園とあわせて見学すると、井の頭自然文化園らしい「自然と文化」の幅広さも感じられます。
