東京駅丸の内駅舎は、赤レンガの外壁と南北のドーム屋根が特徴の建物です。駅前広場から全景を眺めるほか、外壁の細工やドーム内部の天井装飾も見どころです。
このページでは、2007年に撮影した復原工事前の写真と、工事後の写真を紹介しています。屋根の形や建物の高さを見比べながら、駅舎の歴史や装飾を紹介します。
【360度パノラマビュー】
2007年の写真と見比べる丸の内駅舎

工事後の丸の内駅舎

(2007年に撮影)
東京駅が開業したのは1914年(大正3年)。辰野金吾が設計した丸の内駅舎は、もともと3階建てで、南北にドームを備えていました。
1945年の空襲で屋根や3階部分などが焼失し、戦後は2階建てに復旧。その姿で長く使われ、2003年に国の重要文化財に指定されました。2007年に始まった保存・復原工事は約5年をかけて進められ、2012年に創建時の外観が復原されました。
2枚の写真を見比べると、南北の屋根の形だけでなく、中央部の形や窓の並びにも違いが分かります。
赤レンガの外壁に残る部分と復原された部分

丸の内駅舎の外壁

下は保存部分、上は復原した3階
保存・復原工事では、1・2階に残る構造レンガや外壁の化粧レンガなどを保存し、失われた3階部分をつくり直しました。近くで見ると、保存された部分と復原された部分でレンガの色合いが異なるところもあります。

創建時の3階の位置へ

丸く盛り上がった覆輪目地
柱の上部にある石の飾りは「柱頭飾り」と呼ばれます。戦後の復旧で3階から2階へ移されていたものが、保存・復原工事で元の位置に戻されました。
レンガの間にある「覆輪目地(ふくりんめじ)」も、近くで見たい細工の一つです。断面が半円形になるよう丸く盛り上げた仕上げで、レンガ一枚一枚を縁取っています。

銅板葺きの尖塔
屋根の上には、銅板葺きの尖塔があります。尖塔の形や銅板の継ぎ目など、遠くからは分かりにくい細かな造りも見どころです。
ドーム天井にある鷲と十二支の装飾
丸の内南口と丸の内北口のドーム内部では、淡い色彩の天井と立体的な彫刻を見ることができます。

装飾豊かなドーム天井

動物をかたどったレリーフ
八角形のドームの各隅には、翼を広げた8羽の鷲が飾られています。その下には、方角に合わせて十二支のうち8種類の動物が配置されています。子・卯・午・酉の4種類はありません。
天井全体を見渡したあとに、動物の形を一つずつ探してみると、装飾の細かさがよく分かります。南北のドームは地上1階の改札外から見上げられるため、見学に入場券は不要です。地下の丸の内口とは階が異なるので、地下から来た場合は地上1階へ上がってください。
駅舎の中にある東京ステーションホテル

東京ステーションホテル
丸の内駅舎の中には、1915年開業の東京ステーションホテルがあります。駅舎の保存・復原工事に伴う休館を経て、2012年に再開業しました。
国の重要文化財に指定された駅舎の中に宿泊できることが、このホテルの特徴です。
丸の内駅舎へのアクセスと見学案内
赤レンガ駅舎があるのは、皇居側にあたる東京駅の西側です。駅構内では「丸の内」の案内を目印に進みます。
建物全体を眺めるなら丸の内駅前広場へ、ドームの装飾を見るなら地上の丸の内南口・北口へ。広場から全景を眺めたあと、外壁やドームの装飾を見て回ると、駅舎の形や細かな造りが分かります。
| 名称 | 東京駅丸の内駅舎(重要文化財の指定名称:東京駅丸ノ内本屋) |
| 住所 | 東京都千代田区丸の内1丁目9−1 |
| アクセス | JR東京駅・丸の内側の地上各出口からすぐ 東京メトロ丸ノ内線・東京駅から地上の丸の内駅前広場へ |
| 見学料金 | 外観・地上の南北ドームの見学は無料(改札外) ホテルなど各施設の利用は別途 |
| 見学時間 | ドーム内は駅の開放時間内 |
| 文化財指定 | 2003年、国の重要文化財に指定 |
| リンク | 東京ステーションシティ・丸の内駅舎の見どころ 千代田区観光協会・東京駅丸ノ内本屋 東京ステーションホテル |
東京駅丸の内駅舎の地図
東京駅のガイドマップ
駅舎と周辺の見どころの位置は、こちらのガイドマップで確認できます。


