
お台場・青海にある海洋情報資料館は、海上保安庁海洋情報部が運営する小さな資料館です。古い海図や測量機器を通して、海を調べ、海図を作る仕事を紹介しています。
古い海図から知る、海の調査と地図作り
海図は、船が航海するための地図です。海岸線だけでなく、水深や浅瀬など、安全に航行するために必要な情報が記されています。陸地の形に加え、海の部分に書き込まれた数字や記号を見ると、航海のためにどのような調査が行われてきたのかが分かります。

館内では、幕末から明治初期にかけての海図作製の歩みや、海軍水路部の時代に作られた海図などを紹介しています。伊能図を写した「謄写図」も、見どころの一つです。
珍しい資料には、マーシャル諸島でカヌーの航海に用いられたスティックチャートもあります。貝殻やヤシの枝葉を使ったもので、紙に描かれた地図とは見た目も大きく異なります。航海に必要な情報をどのように表しているのか、海図と見比べるのも面白いところです。
潮の満ち引きを計算する潮候推算機
歴史的な機器の中で注目したいのが、潮候推算機(ちょうこうすいさんき)です。潮の満ち引きを予測するために使われた計算機で、展示されているのは1957年に英国のLégé社が製造したもの。2012年度には、情報処理学会の「情報処理技術遺産」に認定されています。
潮の満ち引きには、月や太陽の引力などが関わっています。この機械は、潮位の変化をいくつもの周期的な動きに分け、42枚の円盤状の部品(プーリー)を使って足し合わせることで計算しました。電子計算機が使われる以前は、こうした機械の動きで複雑な予測を行っていました。
ほかにも、2枚の写真から波の様子を図にするために使われた「一級図化機」などを展示しています。それぞれの機器が何を調べるために使われていたのかを知ると、海の調査方法が具体的に分かります。
海底地形を立体的に見る
海洋情報資料館は2023年にリニューアルされ、歴史的な資料とともに、現在の海洋情報業務も紹介しています。大型3D海底地形図では、3D眼鏡をかけて日本周辺の海底地形を立体的に見ることができます。
古くなった海図を再利用し、紙バッグを作る工作コーナーもあります。展示を見るだけでなく、工作を通して海図に親しむこともできます。
海洋情報資料館へのアクセスと見学案内

海洋情報資料館は、青海合同庁舎の1階にあります。12時から13時までは閉館するため、お昼前後に訪れる場合は時間に気をつけてください。
| 所在地 | 東京都江東区青海2-5-18 青海合同庁舎1階 |
|---|---|
| 入館料 | 無料 |
| 開館時間 | 10:00~12:00、13:00~17:00 |
| 休館日 | 月曜日・火曜日、年末年始 |
| 予約 | 個人は不要。 |
| アクセス | ゆりかもめ「テレコムセンター駅」から徒歩約5分 |
| 駐車場 | 施設内の駐車場は利用できません |
| 公式サイト | 海上保安庁 海洋情報資料館 |
海洋情報資料館の地図
お台場のマップ


