福井県年縞博物館は、水月湖で発見された年縞を中心に、国内外の考古や地質について展示しています。入館は有料です。
年縞は、長い年月をかけて堆積物に形成される縞模様のことで、木の年輪のようなイメージです。この年縞から、当時の地球環境がどのような状態だったかが読み取れます。
2006年に始まった調査で、水月湖に浮かべた台船から湖底をボーリングして、現代から7万年前までの年縞を1本の連続したサンプルとして掘り出しました。
このように、連続して長期間の年縞を採取することは、世界でも非常に稀で、年代測定の「世界標準のものさし」として使われています。
水月湖が「奇跡の湖」と呼ばれる理由は、地殻変動や流入河川など、さまざまな好条件が重なった結果です。