
海上保安資料館横浜館は、2001年に発生した不審船事件で沈没した北朝鮮の工作船を展示しています。入館は無料です。
当時、日本海で発見された不審船は停船命令を無視し、さらに巡視船に対して銃撃やロケットランチャーで攻撃を行ったことから、日本側は船体への威嚇射撃を行い、これが大きなニュースとなりました。
その後、逃げ切れないと判断した不審船は自爆と見られる爆発により沈没しました。
そして、9ヶ月後に船体が引き上げられ、北朝鮮の工作船であったことが判明し、2004年から一般公開されています。
実際に見ると、想像を超える大きな船で、長さ30m、重量44トン、4400馬力のエンジンを搭載し、さらに、船尾には小型船を格納できる観音扉まで付いており、これには驚きました。
館内にはテレビモニターが設置され、巡視船が攻撃を受ける生々しい映像を見ることができ、当時の緊迫した状況を解説しています。

全長30mの北朝鮮工作船

威嚇射撃を行った際の弾痕

原形を留めていないブリッジ部分

小型船を格納可能

漁船を偽装した特殊な高速船

地対空ミサイルや無反動砲