犬鳴山の名前の由来になった伝説が残っている「義犬の墓」
昔、猟師がこの山で狩りをしていた時、弓を射ようとした瞬間に連れていた犬が激しく吠え、鹿が逃げてしまいました。怒った猟師はその場で犬の首を切りました。この時、大蛇が猟師を狙っていたため、飼主を守ろうと吠えていたのですが、犬は切られながらも大蛇に噛みつき、猟師を助け、死んでしまいました。
その後、愛犬に命を救われたことに気が付き、猟師は悔いて七宝瀧寺の僧侶となって愛犬を供養しました。この話を聞いた天皇が賞賛し、この山々に「犬鳴山」と勅号を与えたと伝えられています。