高さ46m、五重塔としては東寺・興福寺に次ぐ高さを誇り、国の重要文化財に指定されている法観寺の「八坂の塔」。参拝には拝観料が必要になります。
不定休のため、東山を何度訪れても休みばかりで、やっと公開日に巡り会い、五重塔の2階部分や心柱を見学することができました。
掲載した写真のように、五重塔の中心には地面から塔の先端まで一本の「心柱」が通っています。しかも、各階で固定されることなく、基礎の石の上に置かれているだけで、塔全体のバランスを保っている何百年前の職人が考え出した免震構造と言われています。この技術は、東京スカイツリーにも採用されたことで有名になりました。
国内に五重塔はいくつもありますが、塔内を見学できる機会はほとんどなく、さらに心柱を見ることはできません。こうやって自由に2階まで上がって、心柱を見上げることができる五重塔が日本にあったことにも驚きです。
東山を訪れるのであれば、是非、1440年に足利義教が再建した五重塔を見て下さい。