現役を引退し、1985年から名古屋港で一般公開している「南極観測船ふじ」。見学は有料です。
船は4階フロアに分かれていて、医務室・理髪室・調理室・機関室・デッキなど、地球17周分の航海を行った船内を見学できます。
また、2017年にリニューアルして、大型スクリーンを使った体感型の映像シアターなど展示内容が新しくなりました。
特殊な構造をしている砕氷船は、分厚い氷を船の重みを利用して割り航行する必要があり、船首の重量だけで割れない場合は、燃料までも利用しています。船体の前後左右に大型タンクが設置されていて、ポンプで燃料を移動させ、重量を増やす仕組みです。
引退後は、排水量が2倍となった「しらせ」に南極任務を譲り、その「しらせ」も老朽化し、現在、最新型の南極観測船「二代目しらせ」が2009年から観測を行っています。