沖縄陸軍病院第三外科のあった場所に立てられている「ひめゆりの塔」。見学は無料です。
沖縄戦末期、戦闘が激しくなる中、看護要員として招集された女子生徒222名、教師18名で「ひめゆり学徒隊」が作られました。
その中から、この場所(第三外科壕)にも動員されましたが、病院としての建物はなく、大きく口を開けた洞窟の中で治療を行い続けましたが、戦局は絶望的となり、解散命令が出ました。
しかし、敵に包囲され、壕から逃げ出すこともできず、その後、敵兵により爆弾が投げ込まれ、壕に隠れていた多くの人が亡くなり、48名いた学徒隊も生き残ったのは5名のみと最も被害を出しました。
洞窟を目の前で眺めていると、こんな狭く、暗い場所で、逃げることもできなかった悲惨な光景が目に浮かぶと、何とも言えない気持ちになりました。戦跡を現地で見ることの大切さを感じられる場所でした。