【360度パノラマビュー】
起業家としても活動するメディアアーティストの落合陽一氏がプロデュースしたシグネチャーパビリオン。
「いのちを磨く」をテーマに、デジタルテクノロジーの表現力を駆使し、未来の「いのち」とは何かを問いかける、大阪・関西万博の中でも特に異彩を放つパビリオンです。
null²は、2つのコースに分かれており、ダイアログモードとインスタレーションモードがあります。
ダイアログモードは、部屋の中に入り、ヌルヌルの世界を体感できる体験コースで、インスタレーションモードは外から部屋を観覧する簡易コースとなっています。共に予約が必要になります。

ダイアログモード
360度を鏡に覆われた空間「ヌルの森」に入って未知の体験を行う、メッセージ性が高く、哲学的な要素が含まれています。
ダイアログモードは、2つのアプリが用意されており、利用することで、「ヌルの森」で自分自身が登場するなどメリットがあり、アプリ内の自分と会話することもできます。
2つのアプリ
Mirrored Body(ミラードボディ)は、声を録音したりして自分のアバターを作るアプリ。
Scaniverse-3D Scanner(スキャニバース)は、スマホの動画撮影で体全体を3Dスキャンするアプリ。
詳しくは、公式サイトに掲載している「体験についてのご案内」をご覧ください。

鏡張りの「ヌルの森」

靴は脱いで袋に入れ自分で持つ仕組み

目まぐるしく変化するヌルの森

そこから様々な言葉で問いかけるシーン

自分自身が話し出す光景

靴を履いていったん外出

外から客観的な立場で観覧

同じ場面を見ながらヌルヌルの世界を堪能
哲学的なパビリオンのため、事前にある程度の知識を持っておこうと少し調べてから訪れましたが、実際に「ヌルの森」に入りストーリーが始まると、その世界観に圧倒されました。
中央にあるモノリスと呼ばれる装置から、たくさんの言葉で問いかけられ、その都度、”生きること”、”寿命”、”死”などが頭の中で連想され、目まぐるしく変わる展開に理解できないことも多かったです。
最後に流れる三波春夫のAIソングはインパクトがありすぎて、しばらく頭の中で鳴り響くような感じで、「null²は人類が未だ見たことのないインタラクティブな構造体」と公式サイトに書かれていた通りでした。
後半は、部屋から出て外から観覧しますが、一度体験した内容が繰り返され、解説も加わり、客観的に見られるのでさらに共感できました。この辺りの演出も凄く考えて作られています。
問題は予約が取れないこと。落合氏がダイアログモードの事前抽選の当選確率は1%以下と発言していたように、非常に競争率が高く、当日枠の開放時間に運良く当たるしかないように思います。
インスタレーションモード
光と音で表現する「ヌルの森」を外から鑑賞する約10分の見学コースです。
こちらは、ダイアログモードと異なり、簡易的なコースになっており、音声の解説や文字の表示など一切ありません。

「ヌルの森」を外から眺める観覧コース

不思議な空間
解説が全くないため、インスタレーションモードで初めて見に行く方は、公式サイトの「体験についてのご案内」や落合氏のコメントなどを読んで、事前に知識として持っていた方がより楽しめます。
null²=ダイアログモードとなるのですが予約を取ることが非常に難しく、それに対して、インスタレーションモードは当日枠の開放時間に頑張って検索すると思ったより簡単に取れました。
屋外展示
パビリオンの1階にあり、予約は必要なく、一般開放されている自由エリア。

落合氏の作品が並ぶ屋外展示スペース

茶室と名付けられている展示コーナー

自動販売機

ヌルヌルショット

null²の詳細情報
null²の地図
万博の見どころガイド
万博のガイドマップ
